The New Skill Set for Modern IT Professionalsに参加して [コミュニティ]

Oracle ACE向けにWebinarの案内にZOOMで参加した。内容はプレゼンテーションのTipsということで、特段Oracleとは関係ないのだが、プレゼンのやり方について勉強になったので、備忘までメモしておく。プレゼンしたのは、Oracle社のコナーさん。Oracleコミュニティで優れたスピーカーとして知られた方らしく、今回はプレゼンのTips、スライドの作り方、オンラインでのプレゼンのTipsのお話が聞けた。コナーさんについては以下YouTubeが参考になる。

・プレゼンのトークについて

初めに言っていたのは、スライドにアジェンダを入れない、ストーリーを語れということである。これは、私が新人の頃に教わったプレゼンテーション研修を根底から覆すものであった。いわゆる、タイトルの後はアジェンダ、各アジェンダに関する内容が続き、最後にまとめ、質疑応答、というものである。彼が提唱するのはストーリーを語る形式である。なぜなら、プレゼンの成功は内容ではなく、ストーリーであると知っているからだろう。そしてそれは記憶に残る。トランプの順番を覚えるのに、無意味な順番でも話にしてしまうと記憶できる、というのと同様だそうだ。Ted Talkのプレゼンを見ていると話が上手だなといつも感心するのだが、そのようなプレゼン手法である。ウサギとカメの話をすることで、得られる教訓を聴衆が自ら導き出すほうが、結論を直接伝えるよりも効果的、ということらしい。

・スライドの準備について

まず、スライドはミニマムに、文字は少なく。情報が多すぎると、聴衆がついていけなくなる。しばらくついていけなくなると、別のことを始めたり、会場から立ち去ってしまったりという理由を与えてしまうことになる。10~15秒、そのような状態を作ることは死を意味するそうだ。確かに彼のプレゼンのスライドには、真ん中に文字が数行あったり、写真が1枚あったり、非常にシンプルである。そのため、枚数は必然的に多い。60分のプレゼンで100枚は軽く超えていたと思う。私が60分のプレゼンをするなら、1枚1~2分を想定し40枚前後を想定するだろう。というのも、読み物としても使えるよう、資料に情報を入れておきたい、という気持ちがあるからである。資料としてどちらが正しいということではないと思うが、プレゼンする上では彼の提唱する方法が効果的、ということだろう。

面白かったのは、冒頭に無意味な自己紹介や会社紹介は不要、ということである。タイトル、名前、ツイッターアカウント程度で十分で、過度な宣伝や会社紹介で時間を使う必要はない。そういうプレゼンをOOWでも見たことはあるが、コミュニティのプラクティスとしてはあまり好ましくないのだろう。自分の場合はあまり語ることも少ないので心配する必要はないが。

・オンラインセミナーについて

ZOOM等のオンラインでプレゼンする場合の注意点として、具体的なTipsがいくつかあった。例えば、10分前に会議に入れるようにしておくといったホスピタリティ的な話から、ラップトップのWebカメラやマイクはあまりお勧めしないので、できるだけちゃんとしたのを買ったほうがよい、といった機材的な話があった(Webカメラで紹介されていたのは、下記参考のようなもの、正確ではないかもしれない)。その他、Webカメラは照明が大切なので、自然光がベストだが、そうでない場合はなるべく照明で明るくするとよいそうだ。また、カメラの位置は少し上からの方がよい、といった具体的なアドバイスがあった。


今回、初めてのZOOMのWebinarに参加してみたが、自宅から気軽にこのようなコミュニティの会議に参加できることは想像以上に素晴らしい。もちろん時差の関係で時間は辛いことはある(今回はオーストラリアだったので22:30~23:30)し、言葉の壁はあるものの、移動がないのは大きい。職場はテレワークが続き、オンラインでの仕事が日常になりつつある中で、逆に世界が広がったと感じた。

以上

2020.6.22 更新
Public Speaking - the new skill for a virtual world
https://youtu.be/u---WrNys3Y

◆参考

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